たばた絞り てぬぐい

たばた絞り:伝統の技と現代の感性が織りなす、知多木綿の絞り染め手ぬぐい

知多木綿とは

愛知県・知多半島で生まれた「知多木綿」は、400年以上の歴史を持つ日本の伝統織物です。江戸時代には、その際立った白さから「知多晒」と呼ばれて高く評価され、明治時代には高品質な綿織物として全国に名を広めました。現在も、明治期に導入されたシャトル織機を使い、ゆっくりと織り上げられているため、大量生産はできませんが、生地に余計な負担がかからず、やわらかな手ざわりと自然な風合いが生まれます。まっすぐ美しく揃った生地の耳も魅力の一つで、しなやかさと耐久性、そして上品な見た目を兼ね備えています。

たばた絞りと京絞りの技法

たばた絞りは、長い歴史を持つ京都の絞り染めの技法を受け継ぎながら、新しい感性を吹き込んだオリジナルの手仕事ブランドです。千年以上の歴史を誇る「京絞り」の伝統的な技術を用い、一点一点、手作業で丁寧に染め上げています。中でも「板締め絞り」という技法を活かし、機械では表現できない独特のにじみや柄の美しさを手ぬぐいに落とし込んでいます。

大量生産や画一的な製品とは一線を画し、たばた絞りの手ぬぐいは、手仕事だからこそ生まれる温もりと風合いを大切にした逸品です。伝統を未来へとつなぐその一枚に、日常の中でそっと寄り添う美しさを感じてみてください。